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2025.11.02 09:00

上野の西郷銅像はなぜあの姿なのか

顔はそっくり 西郷隆盛は写真ぎらいだったことで有名です。そのため西郷の写真は存在せず、姿形は絵と彫刻でしか残っていません。西郷の顔については、明治4年(1871)に渡米してハーバード大学に学び、日露戦争時はアメリカに派遣されて外交工作にあたった金子堅太郎が、西郷の顔は上野の銅像そ...

2025.10.26 09:00

藩校造士館の教育も斉彬が変えた

 前々回まで3回にわたって薩摩特有の教育である郷中教育をとりあげてきました。しかし、薩摩の教育は郷中教育だけではありません、メインとなるのは藩校「造士館」です。じつは斉彬はこの造士館も大改革しています。藩校は官僚養成が目的江戸時代中期(18世紀後半)以降、各藩は藩士の教育機関とな...

2025.10.19 09:00

金銭は不浄のもの

 前回の話の中で、武士は子供のころから「金銭は卑しむべきものである」と教わってきたと書きました。それがいつの時代から言われはじめたのかはハッキリしませんが、戦国時代の末期にはそのような考えがあったようです。銭は下賤のあつかうもの戦国時代、会津120万石を領した上杉景勝の家老直江兼...

2025.10.12 09:00

郷中教育は斉彬が変えた(後編)

島津斉彬の郷中教育改革も最終回になりました。斉彬校長がどのようにして「荒れた学校」を立てなおし、ケンカ抗争にあけくれていた若者たちを勤勉な青少年に変えたのか。今回はそれをご説明します。まずは実態調査 斉彬は現代でいう三現(現場・現物・現実)主義者で、部下の報告をうのみに...

2025.10.05 09:00

郷中教育は斉彬が変えた(中編)

 島津斉彬が行った郷中教育の改革は、例えていえば校内暴力が頻発している「荒れた学校」を新任校長が立て直して、一流の進学校に変えたようなものです。今回は斉彬校長赴任当時の薩摩高校のようすと、初期対応についての話になります。郷中教育は排他的でケンカ抗争が絶えなかった前編では、薩摩独特...

2025.09.28 09:00

郷中教育は斉彬が変えた(前編)

前回取り上げた郷中教育(ごじゅうきょういく)ですが、これは他藩にはない薩摩独特の教育制度で高い評価を受けています。しかし、その高い評価は島津斉彬の功績によるものだ、ということはあまり知られていません。薩摩独自の教育システム江戸時代、武士の教育は一般的には藩校(藩が設立した学校で、...

2025.09.21 09:00

郷中教育とボーイスカウト

 最近は「フェイクニュース」という言葉をよく聞きます。いわゆる偽情報ですが、新聞・テレビなどのオールドメディアがインターネットを叩くときにもよく使われます。以前の記事「多文化共生は善か?」で取り上げたアフリカ4国のホームタウン構想では、オールドメディアはいっせいに、「『アフリカか...

2025.09.14 09:00

誠実が一番

自民党は信頼できない 9月10日、アメリカでは若者に圧倒的人気があった保守系の政治活動家チャーリー・カーク氏が演説中に暗殺されて全米が騒然とし、ヨーロッパではロシアの無人機がポーランドの領空を侵犯してNATO加盟国に緊張がはしりました。アジアでも9月9日にネパールで大規模な暴動が...

2025.09.07 09:00

急激な変化はダメ!

外国人問題再考 前回も取り上げた外国人問題ですが、産経新聞論説委員の遠藤良介氏が『一筆多論』というコラムのなかで、「急激に外国人が流入すれば」「日本の国柄が変わってしまう」と書いていました。外国人流入の問題で決定的に重要なのは、「動態をしっかりコントロールすること」だと考えるから...

2025.08.31 09:00

多文化共生は善か?

アフリカ人移民反対 8月21日に横浜で開催されたJICA(国際協力機構)アフリカ・ホームタウンサミットにおいて、日本の4市がアフリカ4国のホームタウン(山形県長井市がタンザニア、千葉県木更津市がナイジェリア、新潟県三条市がガーナ、愛媛県今治市がモザンビーク)になると発表されました...

2025.08.24 09:00

ポピュリズムは悪か?

ポピュリズムとは 7月の参院選で「日本人ファースト」をかかげた党が躍進して以来、「ポピュリズム」という言葉を聞いたり見たりすることが多くなりました。そこでインターネットで「ポピュリズム」に関するニュースを検索してみたところ、こんな記事が目にとまりました。 『石破政権の課題 ポピュ...

2025.08.17 09:00

恒産なくして恒心なし

生活の豊かさが先 7月に行なわれた参議院選挙のとき、インターネットでは候補者へのインタビューや討論がよく流れていました。ブログ主もちょくちょく見ていたのですが、そのなかで特に印象に残った場面がありました。(質問者)「これからは心の豊かさが大事だ、政党はそれを目指すべき」(候補者)...

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