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2026.06.14 08:00

老中のキャリアパス

徳川幕府の大臣職 旗本のキャリアパスについて説明したので、ついでに老中のキャリアパスにも触れておきます。ご存じのように老中というのは現在の日本政府でいえば閣僚にあたるポストです。老中を閣僚とすると、その上には総理大臣にあたる「大老」職がありますが、こちらは臨時に設けられるポストで...

2026.06.07 08:00

優秀な人材は下級武士から

有為の才は俗吏に多し 前回の冒頭に、幕末に軍艦奉行や勘定奉行などをつとめた木村喜毅の言葉を紹介しました。彼は、幕府の官吏登用にはキャリア官僚となる「武人」とノンキャリア官僚である「小吏」の2種があると説明しています。木村の出自は代々浜御殿(現在は東京都中央区にある浜離宮恩賜庭園)...

2026.05.31 08:00

幕府役人のキャリアパス

番士と小吏 現代日本の諸制度は江戸時代とつながっていると感じることが多いのですが、役人のキャリアパス(役職につくために必要なスキルや経験すべき部署)に関して、江戸幕府要人の興味深い発言を見つけました。幕末に軍艦奉行として勝海舟を従えて咸臨丸でアメリカに渡った木村喜毅(よしたけ)が...

2026.05.24 08:00

日本の科挙となった学問吟味

超難関試験  前回は旗本の筒井政憲が昌平坂学問所の学問吟味で甲科及第したのをきっかけに、昇進をかさねてとうとう旗本のトップの役職である江戸町奉行になったという話をしました。学問吟味の内容について、国立公文書館のホームページには次のように書かれています。学問吟味は初場(予...

2026.05.17 08:00

斉彬の学問の師は名奉行

名奉行三人のひとり 前回、島津斉彬は幕臣との交流も多かったのですが、なかでも「学問の師」と呼ばれて尊敬されていたのが筒井政憲(つつい まさのり)です。筒井政憲は安永7年(1778)に、5100石の大身旗本久世広景の次男として生まれ、21歳の時に旗本(2200石)筒井正盈(まさみつ...

2026.05.10 08:00

斉彬vs.直弼 ブレーンで大差

井伊大老のブレーンは二人だけ 以前「井伊直弼はただの強情者だった」の話で、井伊大老が安政の大獄を行なったのはブレーンがいなかったから判断を間違えたのだという説明をしました。正確にはブレーンが「いなかった」のではなく、「ごく少数の人物しかいなかった」ということです。維新の興奮もおさ...

2026.05.03 08:00

備蓄石油と常平倉

物価安定が第一 アメリカとイランの戦争でホルムズ海峡が封鎖されているため、石油の供給がとどこおって、世界経済に大きな影響を与えています。日本は備蓄原油の活用や中東以外からの輸入拡大によって、ガソリンをはじめとするエネルギー価格の極端な上昇は押さえられていますが、ドイツでは一時ガソ...

2026.04.26 08:00

井伊直弼と条約勅許

開国か鎖国か 前回、言い出したら聞かない強情者だったと紹介した井伊直弼ですが、地元彦根では「日本を開国に導いた偉人」として高く評価されています。「欧米列強の圧力が迫る中、冷静に現状を分析し、自分の命をかけた決断によって開国に踏みきった偉人」と書かれたホームページもありました。ここ...

2026.04.19 08:00

井伊直弼はただの強情者だった

言いだしたら聞かない 前回の一橋慶喜に関連する話になりますが、慶喜を家定将軍の世子にしようとする「一橋派」の運動を阻止した中心人物が彦根藩主の井伊直弼でした。井伊は安政の大獄を行なうなど強権をふるって幕府の権威を強化しようとしたものの、「桜田門外の変」で尊攘派の志士たちによって暗...

2026.04.12 08:00

慶喜は嫌われ者だった

文久の改革  幕末の改革で重要なもののひとつに、文久2年(1862)に行なわれた「文久の改革」があります。この年、島津久光が率兵上京をして「一橋慶喜を将軍後見職に、松平春嶽を大老にせよ」という勅命をとりつけ、勅使大原重徳がしぶる幕府とハードネゴを行なって、勅命を呑ませま...

2026.04.05 08:00

阿部正弘も斉彬を頼った

政治の中心は阿部老中 激動の時代と称される「幕末」は、ふつう嘉永6年(1853)の黒船来航から、明治元年(1868)までの期間をさします。わずか16年という短い年数ですが、それまで200年以上続いた天下泰平の時代とは様変わりしました。それを端的に示しているのが、幕府の政治をつかさ...

2026.03.29 08:00

斉彬はなぜ名君になれたのか?

益友 タイトルがいきなり『ブラタモリ』のお題みたいになってしまいました。じつは、ここのところ、来月に照國神社で行なう講演「斉彬公交遊録~大名編~」のパワーポイント資料とレジュメの作成に取り組んでいます。その中でふと気になることがありました、それが「なぜ名君になれたのか?」です。島...

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