2025.11.30 09:00立小便禁止中国人観光客急減 高市首相の国会答弁に反発した中国政府が、日本への制裁として、自国民に日本観光を自粛するよう求めたため、中国からのインバウンド客が急減しています。日本を訪れるインバウンド客で一番多いのは中国人でしたから、観光収入を減少させて日本を困らせ、国民が高市政権に反対するよ...
2025.11.23 09:00明治の軽犯罪法不平等条約が原因 「タトゥー?いや入れ墨です」でとりあげた違式詿違条例(いしきかいいじょうれい)は、来日した外国人に日本は文明国家であるということを示すために制定されました。目的は領事裁判権の解消です。明治政府は旧徳川幕府が西洋諸国と結んだ条約をそのまま承継しましたが、その中に領...
2025.11.09 09:00読むより聞く方が面白いオーラルヒストリー このブログでは歴史の話をするときに根拠となる史料をご紹介していますが、そのなかでよく取り上げるのが『史談会速記録』です。これは明治中期以降に幕末・維新の生き残りの人から体験談を聞いたときの記録、つまりオーラルヒストリーです。体験談ですからリアリティーがあって面...
2025.09.21 09:00郷中教育とボーイスカウト 最近は「フェイクニュース」という言葉をよく聞きます。いわゆる偽情報ですが、新聞・テレビなどのオールドメディアがインターネットを叩くときにもよく使われます。以前の記事「多文化共生は善か?」で取り上げたアフリカ4国のホームタウン構想では、オールドメディアはいっせいに、「『アフリカか...
2025.07.07 08:00正しい歴史を知れば行いは正しくなる歴史を学ぶ価値学校で教えている「歴史」は「暗記科目」といわれ、人名や事件の年をおぼえさせることに集中して、「歴史はつまらないもの」というイメージを刷り込んでいます。そもそも歴史は「だれが、いつ、どんなことをしたか」を覚えるのではなく、「なんのために、どういうことをして、その結果は...
2025.06.30 08:00最高のチームで対応した神戸事件新政府の外国通を動員 前回とりあげた「神戸事件」ですが、できたばかりの明治政府はこの対応において「外国に反感をもたれない」ことを最優先しました。というのも、当時は戊辰戦争のはじまりである鳥羽伏見の戦いが終っただけで、新政府軍と旧幕府軍の本格的な戦いはこれからだと考えられていたから...
2025.06.23 08:00外国人優遇と神戸事件国民の怒り Xで「外国人優遇」がトレンドに入っていました。観光立国推進で外国人観光客が急増(2014年→2024年:1,341万人→3,687万人)したり、外国人労働者(同 79万人→230万人)や外国人留学生(同 18万人→34万人)の受け入れを増やしたりしたことにより、あち...
2025.06.02 08:00江戸の技術力ペリーもおどろいた日本の職人技 江戸時代の科学や技術というのは、マスコミなどでもあまり取り上げません。一般的には、「鎖国もしていたし、西洋にかなり遅れていたのだろう」くらいのイメージしか持たれていないと思います。しかし、西洋における17世紀の「科学革命」や18世紀の「産業革命」の...
2025.05.26 08:00江戸庶民の学力(その2 数学)一家に一冊『塵劫記』 江戸時代の寺子屋教育の基本は、「読み、書き、そろばん」でした。いいかえれば、「読解力、文章表現力、計算力」になります。ということで前回は「読み、書き」=「国語」でしたから、今回は「そろばん」=「数学」のお話です。江戸時代に出版された書物でもっとも多く読まれた...
2025.05.18 20:30江戸庶民の学力(その1 国語)短期間で近代化に成功した唯一の国 ここのところ、徳川幕府の末期と現在日本の政界をくらべるテーマで書いていましたが、暗澹たる気持ちになるばかりなので話題を変えてみます。昨年『日本の産業革命と薩摩』という本を出したら、いくつかの団体からそのテーマで講演をしてほしいとの声がかかりました...
2025.05.12 08:00「どうにかなろう」と「なるべく」が国を亡ぼす困難な課題から逃げる 「アメリカ・ファースト」の政策をかかげるトランプ大統領が、すべての貿易国に相互関税を課すと発表して以来、世界中がその対応に追われています。その中で、5月8日にイギリスとの間で貿易の枠組みに合意したとの報道がありました。4月17日の報道では「関税交渉は日本が最...
2025.04.14 08:00徳川慶喜の弁舌(2/2)父に代わって詫びる 前回は日米通商条約について水戸斉昭の意見をたずねにきた川路聖謨と永井尚志に対し、斉昭が激怒して追い返したことを聞いた一橋慶喜(斉昭の七男)が、父親をやり込めた話でした。今回はその続きになりますが、前回と同じく現代文に変えて概略を紹介します。【原文「慶喜公と烈公...