2025.12.14 08:00日々是勉強夜も勉強 前回もとりあげた高市首相ですが、就任以来「実質休みゼロ」で、「執務が終わるとまっすぐ宿舎に戻って勉強している」と報道されています。「夜は宴会のはしご」というのがこれまでの政治家のイメージですが、それとは真逆のスタイルです。じつは島津斉彬も同様でした。斉彬の下で集成館事業...
2025.12.07 09:00働いて×5働くのは美徳 今年の流行語大賞の年間大賞に高市早苗首相が自民党総裁就任スピーチでのべた「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」がえらばれました。この言葉がでる直前には「私自身もワークライフバランスという言葉を捨てます」と語っていますから、働くのが首相自身であることは明白です。...
2025.10.26 09:00藩校造士館の教育も斉彬が変えた 前々回まで3回にわたって薩摩特有の教育である郷中教育をとりあげてきました。しかし、薩摩の教育は郷中教育だけではありません、メインとなるのは藩校「造士館」です。じつは斉彬はこの造士館も大改革しています。藩校は官僚養成が目的江戸時代中期(18世紀後半)以降、各藩は藩士の教育機関とな...
2025.10.12 09:00郷中教育は斉彬が変えた(後編)島津斉彬の郷中教育改革も最終回になりました。斉彬校長がどのようにして「荒れた学校」を立てなおし、ケンカ抗争にあけくれていた若者たちを勤勉な青少年に変えたのか。今回はそれをご説明します。まずは実態調査 斉彬は現代でいう三現(現場・現物・現実)主義者で、部下の報告をうのみに...
2025.10.05 09:00郷中教育は斉彬が変えた(中編) 島津斉彬が行った郷中教育の改革は、例えていえば校内暴力が頻発している「荒れた学校」を新任校長が立て直して、一流の進学校に変えたようなものです。今回は斉彬校長赴任当時の薩摩高校のようすと、初期対応についての話になります。郷中教育は排他的でケンカ抗争が絶えなかった前編では、薩摩独特...
2025.09.28 09:00郷中教育は斉彬が変えた(前編)前回取り上げた郷中教育(ごじゅうきょういく)ですが、これは他藩にはない薩摩独特の教育制度で高い評価を受けています。しかし、その高い評価は島津斉彬の功績によるものだ、ということはあまり知られていません。薩摩独自の教育システム江戸時代、武士の教育は一般的には藩校(藩が設立した学校で、...
2025.08.31 09:00多文化共生は善か?アフリカ人移民反対 8月21日に横浜で開催されたJICA(国際協力機構)アフリカ・ホームタウンサミットにおいて、日本の4市がアフリカ4国のホームタウン(山形県長井市がタンザニア、千葉県木更津市がナイジェリア、新潟県三条市がガーナ、愛媛県今治市がモザンビーク)になると発表されました...
2025.08.24 09:00ポピュリズムは悪か?ポピュリズムとは 7月の参院選で「日本人ファースト」をかかげた党が躍進して以来、「ポピュリズム」という言葉を聞いたり見たりすることが多くなりました。そこでインターネットで「ポピュリズム」に関するニュースを検索してみたところ、こんな記事が目にとまりました。 『石破政権の課題 ポピュ...
2025.08.17 09:00恒産なくして恒心なし生活の豊かさが先 7月に行なわれた参議院選挙のとき、インターネットでは候補者へのインタビューや討論がよく流れていました。ブログ主もちょくちょく見ていたのですが、そのなかで特に印象に残った場面がありました。(質問者)「これからは心の豊かさが大事だ、政党はそれを目指すべき」(候補者)...
2025.05.22 20:00斉彬は米価を引き下げたここのところ米価の話題で盛り上がっているので、急遽こんなエピソードをとりあげてみました。領民の困窮を救うのが藩主のつとめ 日本人の主食であるコメの値上がりが激しくて困っているという話があちこちから聞こえてきます。政府が備蓄米を放出しても価格は一向に下がらず、あげくに農相が「コメは...
2025.05.05 08:00斉彬と勝海舟勝を見いだしたのは斉彬 あまり知られていませんが、勝海舟がまだ貧乏旗本だったときにその才能にいち早く気づいて支援したのは島津斉彬です。よく知られている勝の談話集『氷川清話』では、北海道の商人渋田利右エ門が勝の貧乏ぶりを見て、200両の金をポンと差し出しただけでなく、スポンサーとな...
2025.04.21 08:00失政をごまかそうとする人々参議院選挙が近いのに支持率が低下し続けている与党から「現金給付を」「いや商品券配布で」「クーポン付与がいい」などの声があがっていましたが、「バラマキ批判を受けるだけで逆効果だ」とのことで結局やめたようです。自公政治に対する国民の不満がどんどん高まっており、このままでは7月の参院選...